小児歯科の虫歯予防への取り組み
小児歯科専門医のいる歯科医院です
小児歯科を標榜している歯科医院の中に「小児歯科専門医」が在籍している歯科医院はそうありません。小児歯科専門医は小児歯科に関しての専門的な知識や経験を積んでいる歯科医師に与えられる資格です。当院では在籍している歯科医師・歯科衛生士が小児歯科に必須な治療や緊急時の対応・トレーニングを積んでいます。
小児歯科医院ではお子様の治療しかできないと思われるかもしれませんが、当院では
ご家族にも本格的な歯科治療を受けていただけます。小児歯科専門医のいる歯科医院はお子様にとって心強い味方であることはもちろん、ご家族にとっても安心して通える歯科医院である必要があると考えています。
幼少期の虫歯予防について
虫歯の原因には、プラーク・歯の強さ・糖分・時間が関係してきます。プラークは虫歯原因細菌のことで、糖分をエサに増殖し、歯を溶かす酸を出し始めます。このとき歯(歯質)が強ければ酸にも耐えることができますが、生えたての歯や歯質が弱い歯では、酸に耐え切れず虫歯になってしまうのです。
虫歯菌は糖分を摂取してすぐに酸を産生するわけではなく、時間をかけて酸を産生します。いつまでもお口の中が汚れていたり糖分が残っていたりすると歯がどんどん溶けていってしまいますので、できるだけ歯磨きはこまめに行い、細菌の大好きな糖分を長時間歯に付着させないようにします。しかし、お子様一人ではまだしっかり歯磨きができないので
親御さんの仕上げ磨きが重要になってきます。
また、当院では歯を強くするフッ素塗布や、歯の溝を塞いで虫歯を予防するシーラントも行っておりますので、ご希望の方はお気軽にお声かけください。
診療システム(治療の流れ)
受付 |
問診票に記入します |
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初診 |
恐怖心の強いお子さんには、
治療の前にトレーニングを行います。 <TSD法>
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ブロック単位 |
局所麻酔、時に笑気ガスを併用し、 痛みの無い治療をします |
治療完了 |
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定期検診 |
3~4か月に一度、定期的にチェック |
3~4か月に一度定期検診を受けることで虫歯予防につながるのはもちろん、万が一トラブルが起こっても早期発見・早期治療が出来るため大切なお子様の歯を長く健康に保つ事につながります。
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受付
当院ではまず受付時に問診票を記入していただきます。お子様のアレルギーや今までかかった病気をお聞きし、治療へ反映させていきます。
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初診
初診で歯科医師と初めて会うと緊張してしまうお子様が多いです。そこで歯科医師・歯科衛生士がお子様の緊張を解きほぐす「ラポールタイム」と呼ばれる時間を設けています。
その後、口腔内を診ていき、歯科治療に恐怖心が強いお子様には下記にご紹介するT.S.Dテクニック法などのトレーニングを行います。また、緊急性のある治療にはその場で対応し、歯磨きの仕方やフッ素塗布を行い初診は終了になります。
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ブロック単位での治療
その後の治療については各ブロック単位での治療を行い、局所麻酔や笑気ガスを併用しながらなるべく痛みの少ない治療を行います。
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定期検診
治療完了後は定期健診で予防歯科へとシフトチェンジしていきます。当院では3~4か月に一度を目安に定期検診を受けることをおすすめしており、虫歯予防やブラッシング指導を通してお子様の歯を健康的に保つお手伝いをいたします。
歯医者さんが怖いお子様には
誰でも小さなときは歯医者が嫌い・怖いと思っていた時期がありましたよね。
当院ではそんなお子様の気持ちを理解した治療を行っております。
T.S.Dテクニック法
T.S.Dテクニック法とは、治療の前にお子様にきちんと治療内容を理解してもらい、不安や恐怖心を取り除くトレーニングです。
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TELL
これから何をするのかお子様が理解できるような言葉と内容で説明します。
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SHOW
使用する機械・器具を実際に見せ、これらをどのように使うのか説明します。
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DO
最初は術者の手の上で動かし、それからお子様の手の上で動かし、次にお子様の手に触れさせて見せます。最後に説明したことを、実際に口腔内でやって見せます。
笑気ガス(低濃度笑気吸入法)
恐怖心やストレスをあまりにも感じてしまっている場合は、笑気吸入鎮静法を採用します。笑気ガス麻酔によって、お子様が心地よい状態で治療を行えるようになります。お子様でも身体に害がない麻酔なので安心して受けていただけます。
小児歯科で行う予防・治療
フッ素塗布
虫歯が発生する原因には、細菌の存在や口腔内環境の他に歯の強さも関係してきます。フッ素には歯を強くする力があり、初期の虫歯であればフッ素で治すことも可能です。
注意点として、フッ素塗布後の30分間は飲食やうがいを控えてください。また、フッ素塗布を行っても日々のケアを怠っていては効果が得られませんので、甘いものの食べ過ぎに気を付け、しっかりと歯磨きを行いましょう。
シーラント
歯の中でも奥歯の溝は複雑な形をしており、非常に汚れが溜まりやすい場所です。シーラントは虫歯ができる前にピンク色のプラスチックでその溝を埋め、汚れが蓄積しないようにして虫歯を予防する予防法です(白色や透明色をご希望の方はご相談ください)。
処置後は歯磨きやフロスによるセルフケアを行っていただき、3~4か月に1回ほどのペースでお口の状態をチェックするために定期検診にお越しください。
バイトウィング撮影
レントゲン撮影法の一つで、奥の歯と歯の間の隠れた虫歯を見つけることができます。隣接面の虫歯は口腔内を診ただけでは分かりません。虫歯の深さや歯の萌出状態も確認できますので、1年に1度はバイトウィング撮影を行うことをお勧めしています。
虫歯検査装置
ダイアグノデントは、歯を傷つけることなくレーザーで虫歯を検出できる探査装置です。見つけにくかった虫歯を発見することができ、検出された初期虫歯の早期治療にもつながります。
ラバーダム
ラバーダムとは、治療の際にお口に装着するゴムのシートです。患部に唾液が侵入するのを防ぎ、ほぼ無菌状態で治療を行うことが可能です。器具の誤飲を防止し、唇や粘膜も守ることができるので、安全な治療には欠かせないものです。
保護者の皆様へ
当院ではお子様お一人おひとりのお口の様子やその子の性格を考慮し、最適かつ効果的な方法で治療や予防を行っています。
保護者の方と一緒だと治療が上手くいくタイプの子、保護者の方に甘えてしまって治療が進まないタイプの子、周囲の不安がお子様にも伝わり不安になってしまう子など、お子さまの性格や恐怖との向き合い方は様々です。
お子様が心身ともに安定した状態で治療を受けられるように、状況によっては保護者の方に待合室でお待ちいただく場合がございますので、予めご了承のほどお願い申し上げます。